オブジェクト指向でなぜつくるのか - 第2章

第2章:オブジェクト指向と現実世界は似て非なるもの を読んでの所感

 

この章では、従来の「オブジェクト指向が現実世界をそのままソフトウェアに表現する技術である」という説明を考え直す章になります。

まずは、従来の流れでクラスやインスタンスポリモーフィズム、継承などのオブジェクト指向の説明を行い、その後、その説明に対して、筆者の考えを述べています。

 

筆者の考えとは、クラスやインスタンスが現実世界を表現している部分もあるが、「そのまま表現している」というのは語弊があるということだと思います。

 

クラスとインスタンスの関係性を例にとってみます。

クラスを犬、インスタンスをポチとした際に、オブジェクト指向では、ポチを生成するために犬というクラスが存在します。ただ、現実世界では、ポチが生まれるために犬が存在しているわけではなく、また、ポチが生まれる際も、2匹の交尾から生まれてくる。結果は同じようでもそれまでの過程が違うということを述べてるのかな。

 

正直、オブジェクト指向の認識が、従来だといった「現実世界をそのまあソフトウェアに表現する技術である」とまでは認識していなかったので、そこまでピンとこなかった。クラスとインスタンスだと、型とタイ焼き、ポリモーフィズムは勇者、戦士、僧侶的なイメージで考えていて、それが現実世界を映し出すとは思ってなかった。

 

章内では、オブジェクト指向は現実世界の仕組みと似て非なるものであり、プログラミングのための仕組みと割り切って理解することを推奨しています。

 

 

何気に章末のCOLUMNが面白いですね。

今回はバズワードに関して書いてます。

バズワードってどっかで聞いたことあるなーとは思ってましたが、技術トレンドを表す言葉を呼び方らしいですね。流行語大賞のようなものではないですが、ある程度目的をもって広まった用語がバズワードに該当するようです。

説明では、用語一つとっても、市場やニーズを作りだす役割があるらしく、具体的な技術だけじゃなくても興味関心をひかせることができることがあるんですね。